NISAでの積立投資、順調に進んでいますか?
資産が少しずつ育っていくのを見るのは、とても嬉しいものですよね。
でも同時に、「このまま持ち続けていいのかな?」「一番トクする売り時って、いつなんだろう?」という、新たな疑問も生まれてきませんか?
投資の「始め方」を教えてくれるサイトはたくさんありますが、「終わり方」まで教えてくれるサイトは多くありません。
この記事では、あなたのそんな長期的な疑問に答えるために、NISAの「出口戦略」、つまりいつ、どのように資産を売却すればいいのかを具体的に解説していきます。
大原則:NISAは「必要な時」が来るまで売らない
まず覚えておくべき最も重要なルールは、「株価が上がったから」という理由だけで安易に売却しないことです。
NISAの最大のメリットは、長期運用による「複利」の効果を非課税で受けられること。短期的な利益を確定させるのではなく、住宅購入や老後資金など、お金が「必要になる目的」が来た時が、初めての売却タイミングです。
NISAの資産を売却する具体的な3つのタイミング
タイミング① ライフイベントでお金が必要になった時
これが最も現実的で分かりやすい売却タイミングです。30代以降の人生では、様々な大きな出費が予想されます。
具体的なライフイベントの例
住宅購入の頭金子供の大学の入学費用車の買い替え家族での海外旅行
こういった「目的」のために、積み立ててきた資産の一部を計画的に取り崩して活用するのは、非常に賢いNISAの使い方です。ただし、必要な金額以上に売却しすぎないように注意しましょう。
タイミング② 資産のバランスを整える「リバランス」の時
これは少し上級者向けの考え方ですが、知っておくと非常に役立ちます。
例えば、「全世界株式に80%、日本の債券に20%」と決めて投資を始めたとします。1年後に株価が大きく上昇し、資産の割合が「株式90%、債券10%」に変化してしまった場合、増えすぎた株式を一部売却して債券を買い、元の「80%:20%」のバランスに戻すことを**「リバランス」**と言います。
年に一度など、定期的にこのリバランスを行うことで、リスクを取りすぎない安定した運用を続けることができます。
タイミング③ 老後資金として、毎月定額で取り崩す時
NISAを老後資金の準備として考えている場合、これが最終的な出口戦略になります。
65歳になり、公的年金だけでは生活費が少し足りない、という状況になったとします。その際に、NISA口座で築いた資産を、まるで「自分だけの年金」のように、毎月10万円ずつ、といった形で計画的に取り崩して生活費に充てていくのです。
非課税で運用してきた資産を、老後の生活を豊かにするために活用する。これこそが、NISAの理想的なゴールの一つと言えるでしょう。
注意:暴落時に慌てて売るのだけは絶対にNG!
この記事で紹介した3つのタイミングに当てはまらない、絶対にやってはいけない売却が一つだけあります。
それは、市場が暴落して資産が大きく減った時に、怖くなってすべてを売却してしまう「狼狽(ろうばい)売り」です。
これをやってしまうと、損失を確定させてしまうだけでなく、その後の市場の回復を取り逃がし、資産を増やすチャンスを永遠に失ってしまいます。暴落時こそ、むしろ「安く買えるチャンス」と捉え、冷静でいることが重要です。
まとめ:出口を意識するからこそ、安心して続けられる
NISAの「出口戦略」を考えることは、少し気が早いように感じるかもしれません。
しかし、自分が何のために資産を積み立てているのか、そして、その資産を将来どのように使っていくのかをイメージできるからこそ、日々の株価の変動に惑わされず、安心して長期的な積立を続けていくことができるのです。
まずは、あなたの未来を豊かにするための資産を、コツコツと育てていきましょう。
まずは、長期で育てるための資産づくりから始めましょう!
まだNISA口座を持っていない方は、下の比較記事を参考にして、自分に合った証券会社を選んでみてください。
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