「NISA」や「iDeCo」という言葉、よく聞くけど、いまいち違いが分からない…。
30代になって将来のお金のことを考え始めたあなたが、今まさにそう感じているかもしれません。
どちらもお得な制度なのは分かるけど、「自分はどっちから始めるべきなの?」と迷ってしまいますよね。
ご安心ください!この記事では、投資の知識がゼロの方でも分かるように、NISAとiDeCoの違いと、あなたに合った制度の選び方を、世界一やさしく解説します。
先に結論!あなたへのおすすめはコレ
- ✅ 自由にお金を使いたいなら → まずは「NISA」
(住宅購入や教育資金など、将来お金を引き出す可能性があるなら最優先) - ✅ とにかく節税したいなら → 「iDeCo」も検討
(60歳まで引き出せない代わりに、税金のメリットが非常に大きい)
迷ったら、まずはいつでも引き出せる「NISA」から始めるのが、30代の会社員にとって最も王道な選択と言えるでしょう。
NISAとiDeCoの違い 一覧比較表
| 項目 | 新NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 目的 | 自由な資産形成 | 老後資金の準備 |
| 引き出しの自由度 | いつでもOK | 原則60歳まで不可 |
| 年間の投資上限額 | 最大360万円 | 最大27.6万円 (会社員の場合) |
| 節税メリット | 運用益が非課税 | 運用益非課税 + 掛金が全額所得控除 |
| 始められる年齢 | 18歳以上 | 20歳~65歳未満 |
新NISAとは?「自由度の高さ」が魅力の制度
新NISAは、一言でいうと「投資で得た利益に税金がかからなくなる」制度です。通常、投資で10万円の利益が出ると約2万円の税金が引かれますが、NISA口座なら10万円がまるまる手に入ります。
✅ 新NISAのメリット
- いつでも好きな時にお金を引き出せる安心感
- 年間360万円までと、投資できる枠が大きい
- 一度売却しても、翌年に非課税枠が復活する
❌ 新NISAのデメリット
- iDeCoのような掛金の所得控除(年末調整で税金が戻ってくる仕組み)はない
iDeCoとは?「最強の節税」が魅力の制度
iDeCoは「個人型確定拠出年金」の愛称で、その名の通り「自分で作る年金」制度です。最大の魅力は、NISAのメリットに加えて、毎月の掛金がすべて所得控除の対象になること。つまり、年末調整で税金が戻ってくるので、投資をしながら所得税や住民税を安くできるのです。
✅ iDeCoのメリット
- 掛金が全額所得控除になり、現役時代の税金が安くなる
- 運用益が非課税になる
- 受け取る時も税金の優遇がある
❌ iDeCoのデメリット
- 原則60歳まで、1円もお金を引き出すことができない
- 口座管理手数料が毎月かかる
結論:30代会社員は「NISA」を優先し、余裕があれば「iDeCo」も活用しよう
ここまで見てきた通り、どちらの制度にも素晴らしいメリットがあります。では、30代の会社員であるあなたは、どういう順番で始めるべきでしょうか?
答えはシンプルです。
まずは、人生の様々なイベント(結婚、出産、住宅購入など)に備えられるよう、いつでも引き出せる「NISA」を最優先で始めましょう。
そして、毎月の収入に余裕があり、「このお金は60歳まで絶対に使わない」と自信を持って言える範囲で、節税効果が絶大な「iDeCo」をプラスで活用する。
これが、30代にとって最も合理的で失敗のない選択です。

